ねおでっど日記

間違いなくたぶん、個人の主観です

今年最も美しいSeoul流のインディーロック

I Become a Shade

Seoul「I Become A Shade」★★★★☆

 

カナダはモントリオール出身のSeoulのCDを街のセレクトショップにて購入。

たまたまSay Lou Louの隣に置いてあったというのが購入動機で、これはほぼジャケ買いに近い。

謎めいたモノクロの写真に「I Become A Shade」という厨二っぽいタイトルが私のインディーズ魂に火を点けた格好だが、果たしてその中身は純然たるインディーロックそのものであった。

 

基本的には陰影漂うメランコリックな世界観が特徴的だが、例えばYoung KatoやBirds Of Tokyoの音楽性を軸に、時折Bon Iver的なインディフォーク要素が顔を出し、また別のシーンではM83やTycho的なシューゲイザー風アプローチを試みるなど、新人という割には底知れない実力派の雰囲気を漂わせていることに、まずは驚きを隠せない。

 

全体を通して、楽曲のアレンジは限りなくアンビエント的であり、リバーブ感満載の暖かいシンセパッドの洪水はある種ドリームポップにも共通する麻薬的要素とも言えよう。

特に「Haunt / A Light」「White Morning」「Stay With Us」「I Negate」などはコード進行も素晴らしく、Seoul流の美しいアトモスフィリックなサウンドを存分に味わうことが出来る。

 

本作がデビューアルバムということになるが、この才能とセンスの豊穣さには思わず舌を巻いてしまった。

ただ、そのせいで全体の焦点が若干ボヤけてしまっている印象も否めないが、それでも今年度の新人賞候補としては申し分ないクオリティだと思う。

涼しくなるこれからの季節にもピッタリな1枚だ。

 


Seoul - Haunt / A Light (Official Audio) - YouTube

 


Seoul - White Morning (Official Video) - YouTube

 


Seoul - Stay With Us (Official Video) - YouTube

 

 

I Become a Shade

I Become a Shade