ねおでっど日記

間違いなくたぶん、個人の主観です

【夜に聴く】Day Waveのデビューアルバムが近年まれにみるNew Waveの傑作だった件

音楽と出会う瞬間って「一期一会」みたいなもので、要するにタイミングが大事だったりします。

例えば、昔はピンと来なかった音楽が、今ならストライクど真ん中、っていう現象も起きますよね。

僕はなるべくそういうタイミングを逃したくないので、音楽に対する感情や感性は常にフラットを維持するよう、心がけています。

具体的には、情緒を安定させて客観的な視点を持ち続けるという点に気を遣っています。

ザ・デイズ・ウィー・ハド

Day Wave「The Days We Had」★★★★★

ということで、今年の春頃に聴いた時はピンと来なかったものが、ここ数日で一気に自分の中にスッと入ってきた音楽がありました。

Day Waveのデビューアルバム「The Days We Had」のことですが、すでにドリームポップ・インディーロック界隈では話題になっていたアーティストでもあります。

ちなみにDay Waveはプロジェクト名でして、実体はオークランド(USA)在住のJackson Phillipsによるソロワークスとなります。

何はともあれ、まずは音源をチェックしてもらいましょう。

いかがでしょう。

浮遊感のあるクリーンギターのアルペジオと、メランコリックな美旋律。

そして中低音を強調したLo-Fi系のサウンドプロダクション。

バンドサウンドに詳しい方なら、これがNew Order直系のサウンドであることは一目瞭然かと思います。

人によっては、Joy Divisionを想起した方もいるはずです。

僕の場合、10代の頃にUKロックやシューゲイザーの洗礼を浴びておりますので、RideやThe Jesus and Mary Chain、Suede、The Posies、Teenage Funclubなどが走馬灯のように駆け巡りました。

(参考)プログレッシブ・シューゲイザー、Rideの後期作品

しかしながらDay Wave、端的に言って、誠に素晴らしい世界観ですね。

アルバム全体で1曲のような、捨て曲が全く見当たりません。

(国内盤が出ていましたので、思わずCDまで購入してしまいました。)

昔からインディーロック好きなので、この辺のチェックは頻繁に行っていますが、同系統のNothingやNewmoon、Japanese Breakfast、Lazy Legsなどよりもコンセプチュアルに仕上がっていますし、粒立ち感のあるサウンドデザインも完全に僕好みです。

演奏についても、特に技術的に難しいことをやっているわけでもなく、ただただ、楽曲のセンスを磨き上げたストイックな姿勢に思わずリスペクト。

元々、ドリームポップやシューゲイザーは冬が似合いますから、今の時期にこうした音楽に触れるのは良いチャンスだと思います。

これはDay Waveに限らず、Say Lou LouやFuneral Advantage、Seoulなどにも共通することですが、興味があれば過去記事を参照してみてくださいね。

Day Waveに関して言えば、80年代ニューウェーブやニューロマンティック、そしてシューゲイザーの影響下にあることは間違いないのですが、単純に当時の焼き直しをするのではなく、現代的な感性でその個性を昇華させているところに、アーティストとしての将来性を感じます。

これはDJ界隈で数年毎に訪れるディスコカルチャーと似た話にもなりますが、オールドスクールをそのままコピーするのではなく、ニュースクールとして新機軸に展開出来るかどうかが評価の分かれ目となります。

2000年以降、そういったニュースクールなディスコミュージックがNu DiscoやNeo Soulといったジャンルで呼称されていったように、Day Waveの本作も、New Waveの現在進行形として歴史に刻まれる可能性が非常に高いです。

(参考)Neo Soulの筆頭株、Fitz And The Tantrumsの代表作品

加えて、Day Waveっていうネーミングセンスも抜群ですね。

サウンドもNew Waveの現代解釈論、といったところですから。

(そういう意味では、New Orderのメンバーが本作を聴いてどんな感想を残すのか、個人的には大変興味あるところです。)

それから映画「シングストリート」やTVドラマ「ストレンジャーシングス」が好きな方にも恐らく気に入って頂ける予感がします。

その他、The 1975、Tyco、M83、Lillies and Remains、Dwntwn、Young Kato、Gypsy & The Catなどが好きな方にも強くオススメしておきますね。

シング・ストリート 未来へのうた [Blu-ray]

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とはいえ、実際に気に入ってもらえるかどうかはタイミング次第だと思いますが、、、

出来れば寒い夜の、真夜中に、ご賞味ください。

暖かくなります(たぶん

ザ・デイズ・ウィー・ハド

ザ・デイズ・ウィー・ハド

 

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