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【Rock】3rdアルバム「Politics of Living」で完全に開花したKodalineのポップセンス

ポリティックス・オブ・リヴィング

Kodaline「Politics of Living」★★★★★

アイルランド出身のポップロックバンド、Kodalineが3rdアルバムを発表。

当ブログでも前作については2015年に記事にしておりまして、以下に引用します。

前作「Coming Up for Air」では核となる楽曲が見当たらず、小粒揃いの良作といった雰囲気でした。

牧歌的な雰囲気は別として、どこか作品全体が地味で退屈な印象だったように思います。

 

そこから3年を経てリリースされた本作ですが、これがもう素晴らしい出来。

前作で散見された小粒感というのが消え去り、オープニングからフックの効いた楽曲が目白押しです。

個人的に、アルバムの核となる楽曲を挙げてみますね。

特に上記3曲のクオリティは突出していますし、このスケール感は今後のKodalineの方向性を知る上でも決して無視することは出来ません。

他の収録曲もバラエティに富んでおりまして、特に「Head Held High」のようなアイルランドの空気を匂わすポップソングの存在は本当に嬉しい限りです。

近年、音楽カルチャーはグローバル化の一途を辿っていますよね。

全体の品質が向上する一方で、お国柄を反映した楽曲が少なくなってきているのも事実です。

 

例えば、UKのロックバンドがUKらしい音を奏でているのか?

果たして、メイドインUSAのバンドがアメリカを表現しているのか?

このあたり、時代とともに曖昧になってきているように思います。

 

もちろんこれは良い悪いの話ではなく、完全に僕の好みの話になってしまいますが、その土地にある土着的な音楽文化を反映してくれるからこそ、洋楽の面白さ、楽しさがあると思うんですね。

これはダンスミュージックにも言えることで、僕はTranceの中だと昔からロシアントランスに一目置いてます。

やっぱりそこにね、独特な哀愁感があるからDJの選曲に組み込むのが面白かったりするんですよ。

さて、Kodalineの話に戻しますが、すでにアコースティックなバラードには定評がありましたし、Vocalの歌唱力もデビュー時からずば抜けています。

時を経て、そこにポップセンスあふれるメロディラインと巧妙なアレンジスキルが加わり、この3rdアルバムでは完全に死角がなくなったとも言えるでしょう。

 

例えば、8曲目の「I Wouldn't Be」なんて凄いですよ。

このように荘厳でエモーショナルな世界観は、もはやベテランバンドの領域だと思います。

(終盤ではアイリッシュなバグパイプがアレンジされており、言葉を失いました)

改めて申し上げますと、Coldpaly、そしてKeaneに続くメロディアス・ポップ・ロックバンドの代表格として、その名に恥じない傑作の誕生です。

彼らの代表曲でもある、1stアルバムの1曲目「One Day」からはすでに5年が経ちましたが、この成長の軌跡は本当に感慨深いです。

ここにきて、ようやく完全に開花した感のあるポップセンス。

Kodaline、もっと売れて欲しいですね、本当に。

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