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【映画】予定調和で退屈な物語「DESTINY 鎌倉ものがたり」【ネタバレ感想】

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「DESTINY 鎌倉ものがたり」(2017年)★★☆☆☆

洋邦問わず、映画好きを自認しているわりに、どうしても邦画は後回しになることが多いです。

その理由をいろいろと考えてみるのですが、例えばコンセプトがよく分からなくて、作品のターゲットに自分が含まれているのか不安で敬遠する、っていうのがあります。

本作「DESTINY 鎌倉ものがたり」についても、大人向けなのか、子供向けなのか、果たして妖怪や心霊的な事象を扱うオカルトファンタジーなのか、それともリアルな感動系家族ドラマなのか、事前情報では全くイメージが掴みにくく、長らくスルーしていました。

漫画原作ということもあり、ファン向けという印象もありましたので。

このたび鑑賞した結果、こちらが抱いているイメージを全て詰め込んだような、とても奇妙な作品でした。

その時代設定からして雑な印象でして、この舞台が昭和なのか平成なのか、もしかするとこれは平行世界の話ではないかと一瞬戸惑ったりもしますが、物語自体は小さなエピソードをいくつかちりばめたような展開となっています。

これについて、安っぽいという表現は適切ではないかもしれませんが、どこかNHKの朝の連続テレビ小説のような趣きでした。

役者の演技、特にヒロイン女優の演技も共感しづらく、その現実離れした夫婦像に僕なんかは終始呆然と眺めてしまったのですが、結婚して数十年が経つ先輩諸氏のご意見はいかがなものでしょうか。

また、主演の堺雅人さんは「南極料理人」での自然体な演技が好きだったので、本作の芝居めいた所作や言動には少し戸惑いを覚えました。

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堺雅人さん、悪役というか連続殺人鬼などを演じると相当怖くて面白いと思うのですが、そういう作品にはあまり出ないのでしょうか。

あの屈託のない笑顔で人殺しだったらめっちゃホラーというかミザリー的じゃないですか。

ぜひとも、精神系スリラー作品でこの方の狂気な笑みを拝見したいところです。

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それと助演する堤真一さん、僕が好きな俳優の1人です。

初めて観たのは「弾丸ランナー」(1996年公開)でした。

その後の「ポストマン・ブルース」(1997年公開)も素晴らしい作品だったので、未見且つSABU監督作品に抵抗のない方はぜひ観て欲しいですね。

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さて、話を戻すと、本作「DESTINY 鎌倉ものがたり」は大人向けというより子供向けの作風と言えます。

これについては終盤の黄泉の国でのバトルシーンなどが象徴的でして、恐らく製作側は全世代及び全方向に向けて、暴力表現などを極力控えた結果、予定調和で退屈な仕上がりにまとまっています。

どうにも、箱庭であるが故の奥行きの狭さというのが常に頭から離れず、肝心の黄泉の国のCG描写についても特段の新鮮さはなかったです。

(比較するのはナンセンスですが、同時期に製作された「リメンバー・ミー」には完敗といったところ)

夫婦の話とはいえ、キスシーンやベッドシーンもありませんから、そもそもが家族向けのエンタメとして製作されていることがよく分かりました。

悪い意味で、毒にも薬にもならない映画というのは、総じて観客の印象に残らないものなんですよね。

欲を言えば、もう少し「作家性」というものが欲しかったところですが、山崎貴監督にそれを求めるのは酷かと思われますので、これ以上の暴論は控えさせて頂きます。ハイ。

(以下、共感出来るレビューを見つけましたので貼っておきます)

DESTINY 鎌倉ものがたり

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