さて、今年のXbox 360のナンバーワンタイトルを決める時期がやってきました。
昨年の1位は「CoD:MW2」でした。
それでは超私的目線で10位から1位までを勝手にランキング!(国内で今年発売されたものに限ります。)
第10位「バトルフィールド:バッドカンパニー2」(3/11発売)
独特な雰囲気が特徴的なリアル系戦争FPSの続編。僕は前作をあまり楽しめなかっただけに、最初から期待値は低く設定しておりました。その甲斐あって、キャンペーンは前作よりもストイックな展開となり、全般的には好印象。メインとなるマルチプレイについても、チームプレイの醍醐味を存分に味わえるBFシリーズ直系の仕様で、特にフレンドとの共闘は相当に楽しかったです。だからこそ、ラグや不具合を頻発するEA鯖の存在が悔やまれますね。また、この対戦に関してはワンマッチが長時間に及ぶことが多く、個人的には「BF1943」のような手軽さが欲しかったです。ちなみに前作で感じた3D酔い&もっさり感はわりと軽減されておりました。
プラチナコレクション バトルフィールド:バッドカンパニー2 ULTIMATE EDITION
by G-Tools
第9位「Halo: Reach」(9/15発売)
好みの問題なので仕方ありませんが、僕は数少ない「Halo 3:ODST」支持派です。すでにこのシリーズは「Halo 3」において「完結」したものと理解しておりまして、番外編としての「Halo 3:ODST」は非常に良く出来ていたと思います。無機質な都市デザインと絶妙にアレンジされたBGMとの相性は抜群でした。今回の「Halo: Reach」はいわゆる「HALO 0」ということになりますが、もはや新鮮味は薄れており、相変わらずの敵と相変わらずのマップデザイン、少し変わったのはいくつかのノスタルジックな武器だけという、少々残念な印象。マルチプレイの遊びやすさに関しては過去最高の出来となりましたが、キャンペーン好きでもある僕にとって本作はあと一歩。大好きなシリーズだけに期待を持ち過ぎてしまったのが原因かもしれません。
Halo:Reach Xbox 360 プラチナコレクション
by G-Tools
第8位「ニード・フォー・スピード ホット・パースート」(12/9発売)
「ニードフォー meets バーンアウト」な本作は、ここ最近の車ゲーの中ではトップクラスの面白さでした。サブタイトル通り、主軸はカーチェイスにありますが、これを楽しめるか否かで評価もガラっと変わるでしょう。とりあえず「バーンアウト」シリーズのようなド派手な展開のレースを期待していた人にとって、本作はスルーすべきタイトルではありません。オンラインプレイの快適さは群を抜いており、メニュー周辺のインターフェイスも含めて、全般的にストレスフリーな設計にまとまられております。確かにコクピット視点やMTの存在が削られてしまっている点は残念ですが、それをねじ伏せるパワーを持った快作です。次回作ではぜひともチューンナップの概念を導入して欲しいですね。
ニード・フォー・スピード ホット・パースート
by G-Tools
第7位「バイオショック 2」(3/4発売)
前作から想像以上の進化を遂げたアドベンチャー系FPS。見世物小屋風世界観やレトロフューチャーを意識した武器及びマップデザインなど、思想はほぼ前作と共通ではありますが、細かい部分でかなりの手が加えられていました。前作では不覚にも3D酔いしてしまったのですが、本作ではそのようなストレスも皆無。シナリオも分かりやすく、当初心配されたマルチプレイも予想以上の出来にびっくり。日本版が隔離鯖とならなければもっともっと賑わっていたことでしょう。全てにおいて購入前の期待値を上回ってくれました。1つ残念だったのは、前作よりも恐怖感が薄れてしまったこと。これは次回作で取り戻して欲しい要素ですね。とはいえ海外版も日本版も買ってしまうほどハマってしまいました。
BioShock 2(バイオショック 2)【CEROレーティング「Z」】
by G-Tools
第6位「Borderlands」(2/25発売)
未開拓の惑星を舞台にした退廃系FPSとはいえ、そのカートゥーンなグラフィックが奇天烈ポップな世界観を形成、既存のゲームとは確実に一線を画する作品となりました。異なる4つのキャラクターに豊富な武器の種類、そして起伏に富んだマップデザインなどがバランス良くちりばめられ、そこにレベルアップの概念を持ち込んだという野心作でもあります。そんなRPGの要素とFPSの操作性が違和感なくシンクロしておりましたから、本編発売後にDLCのリリースが続いたのも人気の裏返しと読み取れます。ただ、キャンペーンにおけるワンパターンなクエストの連続と貧弱なキャラ育成システムは、シングルプレイヤーにとっては少々飽きやすい部分かもしれません。ちなみに音楽の出来は本年度1、2位を争うレベルでした。
Borderlands Xbox360 プラチナコレクション
by G-Tools
第5位「スプリンターセル コンヴィクション」(4/28発売)
個人的に前から好きなシリーズの続編であったことを差し引いたとしても、本作は新時代のステルスゲームとしてその歴史に刻まれるべき作品かと思います。確かに前作までと比べると、そのステルス行動においても簡易的な操作が目立ち、ストイックさを求めていたプレイヤーにとってはやや物足りなさを感じる部分もあったかと思います。しかし、格闘と引き換えにチャージされる自動ヘッドショットの麻薬は1度覚えたら病みつきに。。。当初批判されたキャンペーンの短さも協力ミッション及びDLCのおかげで自分はあまり気になりませんでした。ただ、オンライン周辺の作りに関しては、とても洗練しているとは決して言い難い出来でしたので、そこは次回作でぜひとも改善して頂きたいと思います。
スプリンターセル コンヴィクション プラチナコレクション
by G-Tools
第4位「レッド・デッド・リデンプション」(10/7発売)
基本的に箱庭が苦手な私ですが、今回この作品を4位にプッシュしただけでも、もはや説明不要と言いますか、とにかく細部に渡って良く出来たゲームでした。箱庭ゲーで懸念とされる移動の面倒臭さが「GTA4」よりもかなり改善されており、これはエイムしやすくなった銃撃シーンにも言えることですが、全体的にストレスを感じる場面が少なかったように思います。また、シナリオも大変興味深く、これは西部劇にありがちな展開とはいえ、どこかの映画で見たかのような「デジャヴ感」、これはもう箱庭ゲーのパイオニア、ロックスター社にしか実現不可能な世界ではないかと思います。Kinectが体感型ゲームなら、こちらは体験型ゲームの決定版と言えるでしょう。
レッド・デッド・リデンプション コンプリート・エディション【CEROレーティング「Z」】
by G-Tools
第3位「Call Of Duty:Black Ops」(11/18発売)
Call Of Dutyは、リアル系戦争FPSという枠組みにおいて、常にトップを独走し続けなければいけない宿命を背負ったシリーズだと思います。(もちろん4以降の話ですが。)今回は前作とは違うデベロッパー(TA)によるものですが、すでに「MW2」に嫌気がさしていたプレイヤーにとって、まさに希望の光となってくれました。シンプルな構成のパークやアタッチメント、そして近距離戦を誘発しやすいマップデザインなど、FPS本来の目的に重点を置いた作風はもっと評価されるべきだと思います。つまり、エイム勝負な「撃ち合い」がメインにあり、すでにこれは「WaW」において実証されていたことではありますが、「MW2」以降にこうしたFPSの根源的なカタルシスを提供してくれたことは大きな意味を持ちます。惜しいことに、スナイパークラスが空気と化してしまっているのは少々残念でしたが、それ以外に大きな欠点を見つけることは出来ませんでした。マップの拡充により攻略要素が増したゾンビモードは、もはや別パッケージでリリースすべき段階ではないでしょうか?
コール オブ デューティ ブラックオプス(吹き替え版)(新価格版)【CEROレーティング「Z」】
by G-Tools
第2位「Alan Wake」(5/27発売)
長い開発期間の末にリリースされた本作は、予想を遥かに超えるクオリティの高さを見せつけてくれました。アメリカの田舎町という舞台設定に、S・キング的なシナリオが絶妙に絡み合い、まさに映画やドラマに最も近いゲームと言える作品です。これは僕が「ツインピークス」世代ということもありますが、目新しさと同時に懐かしさを感じた点は本作の評価を優位にする材料でした。日本語ローカライズ(吹替)の良さはもちろん、音楽の選曲センスも特筆すべきもので、いかにBGMというものが映像作品において重要であるかを如実に示した格好となっております。DLCが尻切れトンボのような消化不良に終わっていなければ、間違いなく今年のナンバーワンでした。100点満点で言えば99点。続編に期待します。
Alan Wake Xbox 360 プラチナコレクション
by G-Tools
第1位「バットマン アーカム・アサイラム」(1/14発売)
さて、NeO的ゲームオブザイヤー2010の栄冠はこの「バットマン」に決定です。世界観、シナリオ、システム、操作性、音楽、デザイン、そのどれもが全く隙のない作品でした。これは原作ありきのタイアップゲームとしては驚異的とも言える出来でして、開発者のバットマンへの並々ならぬ愛情が実を結んだ結果だと思います。ゲームの面白さを計る中で、例えばプレーヤーがどれだけの時間を費やしたか、という物差しがあると思いますが、本作は日本版と海外版を含めて5周もしてしまいました。これほどプレイしたのは「biohazard 4」以来です。マップの要所に配置されたギミックにしても、その難易度バランスは絶妙でしたし、戦闘シーンにおけるステルスと格闘の駆け引きも痛快無比、たとえバットマンを知らなくても自然に感情移入出来るストーリーなど、その間口の広さにはただただ脱帽。最強のオフ専ゲームとして、当分はトップに君臨することになると思います。全てのゲーム好きにプレイして欲しいタイトルです!
番外編「Dance Evolution」(Kinect)(11/20発売)
今年は記念すべきKinect元年ということですので、一応番外編として1本挙げておきます。この「Dance Evolution」はコナミのDDR世代にとって、そしてまたパラパラ世代にとっては、まさに待望とも言える内容に仕上がっておりました。確かに開発期間の短さからくる影響でしょうか、細部における詰めの甘さは散見されます。特にチュートリアルの手抜き加減や、練習モードを搭載しなかった点などは批判対象になり得るでしょう。また、日本人向けすぎる選曲も検討の余地ありかと思います。しかしながら、「Kinectでしか味わうことが出来ない」という本作の優位性は、このまま続編へと引き継がれることになると思います。音楽に合わせて「踊る」という行為を直感的に楽しむことが出来る本作は、もっと多くの人が体感するべきではないでしょうか。
ダンスエボリューション プラチナコレクション
by G-Tools
あとがき(=言い訳)
今年のXbox 360市場は、とにかく粒揃いの良作が多かったように思います。
未プレイ分を含め、惜しくもランク外となってしまったものは、「ダンテズ・インフェルノ」、「セイクリッド2」、「ダークサイダーズ」、「ニーアゲシュタルト」、「スーパーストリートファイター4」、「トロピコ3」、「ジャストコーズ2」、「プリンス・オブ・ペルシャ 忘却の砂」、「モンスターハンターフロンティアオンライン」、「メトロ2033」、「デッドライジング2」、「VANQUISH」、「Fable3」、「Fallout: New Vegas」、「アサシンクリードブラザーフッド」など、これはもう大豊作と言ってもおかしくない1年でした。
そんな中でトップ10を決めるのは至難の業。
限りなく主観による勝手気ままな意見ですから、その点はご理解頂けると助かります。
実は「Alan Wake」と「バットマン アーカム・アサイラム」のどちらを1位に推すか、最後まで迷いました。
どちらも甲乙付けがたい出来でしたので、最後はプレイ時間の量で決めることに。。。
「Alan Wake」は確かに面白かったのですが、1周目でほぼ満足してしまった気がするんですよね。
ほかにも「Halo: Reach」の位置などは自分でも驚きでした。
そもそもFPSというジャンルに入門したきっかけは初代箱版の「HALO 1」でしたから、一番思い入れがあったのも事実です。
どうやら続編的作品よりも新機軸を打ち出してきたゲームに対して評価が甘めのような気もします。
来年は年明け早々にも「Dead Space 2」が登場しますし、その後は「Mass Effect 2」や「Test Drive Unlimited 2」も控えております。
秋には「Gears of War 3」も?
これでは積みゲーは増える一方です><
こんな贅沢な悩みは来年以降もしばらく続きそうですね。