Yoe Mase「Soldier」★★★★★
衝撃のデビューアルバムから1年、早くもYoe Maseの新譜が到着しました。
前作については当ブログの過去記事を参照してみてください。
記事中にもあるように、僕はポストEDMという紹介の仕方をしておりましたが、今回の2ndアルバムを聴いて、それを少し訂正しなければなりません。
このPopセンス、そして濃密にエモいアレンジの手法はColdplayやThe 1975といったRock勢にも通じるものです。
つまり、普段からRockやPopsを聴いているリスナーこそ手に取るべき音楽だと思うんですね。
本作にも収録されている名曲「Falling」を聴けば、それも一目瞭然でしょう。
この春に当ブログでも大絶賛したCardhouseと同じく、見事にユーフォリックで甘美な世界観です。
Cardhouseに比べ、よりPopなフィールドにチャレンジしているところがまた凄いんですよね。
というのも、デビューアルバム「Life in Boxes」はある意味で耽美的とも言える内容でして、作家性が前面に押し出された格好でしたが、この「Soldier」に関しては完全にチャートミュージックを視野に入れて作った印象を受けます。
僕はこうした方向性は大歓迎です。
加えて、DTM的な宅録要素が目立ちますが、基本は引き算思考のアレンジのため、流行りのチルポップとしても十分に通用する内容です。
ポストEDMとして脚光を浴びたKygoに続く、もっと注目されてもいいアーティストだと思いますね。
ぜひ、この哀愁感あふれる世界観を皆さんも味わって欲しいと思います。