PRXZM「Come Alive」★★★★☆
僕の音楽レビューは基本的にアルバムレビューです。
なので新人アーティストの場合、シングルやEPがリリースされても、フルアルバム発売まで記事にするのを待ったりします。
僕は古い人間なので、音楽に関してはアルバム原理主義なところがあるんですよね。
(もちろん、DJの選曲をする場合は楽曲主義に頭を切り替えてます。)
しかし、ここ数年のインディーズ系バンドの売り出し方って、フルアルバム発表まで相当長い期間を要している場合がほとんどです。
最初の数年はシングルやEPを自主製作、SoundcloudやYoutubeでリスナーからダイレクトに反応を得ながら、人気に火が点いたところでレーベル契約、そしてアルバム製作&発表という流れ。
これできちんとデビューまで漕ぎ着けてくれれば安心なのですが、バンドによってはEP出してその後は音沙汰なし、っていうパターンもたくさんあります。
(This is Freedom、君らどこに消えたんや...)
なので、当ブログでも方針転換です。
今後はアルバムを出していない新人アーティストも率先して紹介していきます。
(ひとまず、EP単位。シングル曲のレビューはこれまで通り、やりません。)
ということで、本日はPRXZM(プリズム)をご紹介。
アメリカのインディアナ州出身、男女2人組ユニットによるチルな雰囲気漂うシンセポップです。
MVをご覧の通り、ポップでカラフルな内容は今流行りの80年代リバイバルですね。
特に「Through The Night」はお気に入りです。
こうした80年代インスパイア系はギターサウンドがあると気持ち良いですね。
ノスタルジック&エモーショナルという意味でも、レトロモダンな骨格がより際立つアレンジになるかと思います。
また、EPには未収録ですが、他アーティストの楽曲参加にも積極的なので、DJ諸氏の方はどこかでこのPRXZMという名前を見かけた人もいるかもしれません。
そんなコラボ作品で気に入った作品をいくつかピックアップしてみます。
それからカバー系のリリースもわりと多いです。
巷では有名曲のカバーから人気に火が点くってパターンもありますからね。
中でもこのポタロビのカバーは秀逸でした。
なんだか、、、クリスマスっぽくないですか?
ということで、NickとEmmaのコンビによるPRXZM、いい感じです。
特にEmmaの歌に嫌味がなく、そして雑味もないのでスっと聴けちゃうんですよね。
反面、それが印象に残りにくいというデメリットでもあると思うのですが、そこは楽曲のアレンジを担当するNickの腕の見せ所かなと。
この調子でいけば、来年あたりにはデビューアルバムも拝めそうな気がするので、今後もしっかりとチェックしておきたいと思います。