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【Djent】Veil Of Mayaの6作目「Fracture」が提示する21世紀型のブルータリティ

False Idol

Veil Of Maya「Fracture」★★★★★

Djent界隈ではすでにベテラン組に属するVeil Of Maya。

当初からプログレッシブなデスコアを追求し、作品を重ねるごとに進化を遂げてきました。

特にこの「Fracture」(2017年発表)については、ブルータリティとテクニカルのバランスが完璧でして、当ブログでも紹介しなければならない作品の1つであります。

ブルータリティとは、メタル周辺のバンドによく使われる言葉です。

主にサウンドの特徴を指しますが、暴虐性や野獣性という意味があります。

その実態はテクニカルなギターリフやブラストビートが主体となりますが、Veil Of Mayaの本作はメロウでエモなサビを導入することによって、よりブルータリティの度合いが引き立つ内容に仕上がっているんですね。

こうした陰と陽のバランス感覚はベテランならではの「味」です。

恐らくツアーにおけるライブアクトとしての経験値の蓄積もあって、ようやく到達出来る領域なのでしょう。

その証拠に、過去作に比べて、ミドルテンポの楽曲でもノリやすいアレンジが目立ちます。

また、サウンドプロダクションも明かな進化を遂げています。(特にドラム!)

こうしたプログレッシブ系に属するバンドは、テクニカルな魅力があるからこそ、音質へのこだわりは特に重要かと思います。

本作は音の粒立ち感も極めて良好で、各楽器のミックスダウンも破綻することなく成功していますので、安心して最後まで聴くことが出来ました。

欲を言えば、この音楽性にトライバルな民族的要素が入ったりすると面白い世界観になりそうな気がするのですが、今後はそうした「バンドの引き出し」にも期待したいと思います。

Djent系では常にWidek推しの当ブログですが、Dream TheaterやSeventh Wonderなどのプログレッシブメタル好きにはもちろん、スクリーモやグラインドコア勢にまでオススメ出来る快作です。

いや、これはもう名作と言っても過言ではないでしょう。

False Idol

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