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DJ/イベントプロデューサー、NEODEAD公式レビューブログ

MIRAI

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MIRAI

 

先週末は2ヵ月ぶりに渋谷へ。

写真でも分かるように、渋谷は再開発のスピードが恐ろしく速い。

未来ってそんなに駆け足が必要だっけ?っていうぐらい、工事の進捗が速い気がするのは気のせいだろうか。

愛着のある街だから、余計気になるというのもあるけど。

 

そう、僕は大学のために上京した。

たまたま大学が渋谷だったこともあり、今日までその縁が続いている。

 

元々がバンドマンだったし、大学では迷わずバンドサークルに入った。

ギターが弾けたので、同時に4つぐらいのバンドを掛け持ちした。

練習後やライブの打ち上げは、決まってガード下の安い居酒屋。

そこで皆酔っぱらってよくケンカしていたのを覚えている。

 

しかしその居酒屋も、ライブハウスも、件の再開発で跡形もなく消えてしまった。

ノスタルジックな気分になるけど、今では店の名前さえよく思い出せない。

再開発って記憶の上書きというか、そういう作用もあるんだなと思う。

 

せっかくなので、少しだけバンドサークルの話をしてみたい。

このサークルの歴史は長かったけど、プロになった人はほとんどいなかったようだ。

それもそのはず、僕も含めて、オリジナルをやるバンドが1つもなかった。

つまり、全て、コピーバンド。

大学生にもなって、と馬鹿にされるのは覚悟しているけど、事実だからしょうがない。

 

得てして、環境が人を左右するというのはその通りだと思う。

周りが全員コピーバンドの中で、オリジナリティを追求するのは本当に難しい。

結局、大学2年生ぐらいでバンド活動そのものに、僕は飽きてしまっていた。

 

そんな時に、ふと足を運んでみたのがクラブだった。

そこでDJという現場を知り、いろいろあって今に至る。

(この辺の話は大変長くなるので、また別の機会で書いてみたい。)

 

振り返ると、僕が描いた未来というのは、その都度形を変えてきた。

乱暴に言えば、自分の都合のいいように。

 

これが渋谷の再開発になると、恐らく10年後や20年後、いや30年後より先を見越した設計図を描いて、今はそれを着実に実行しているんだろうと思う。

もちろん、修正や調整は必ずあると思うんだけど、限りなく未来に対して実直だ。

 

この差は一体何なんだろう、、、僕は思わず天井を見上げてしまう。

 

けれども、DJを含めた表現活動に関しては、ある程度自分の未来予想図に近づいてきた。

規模は小さいながらも、やりたいことはやれているし、むしろ、昔よりも助けてくれる人が増えた気がする。

何というか、同じ価値観を共有出来る人の存在が、今はとてもありがたい。

これってまさに、環境に恵まれている証しと言えるだろう。

 

未来のことは、誰にも分からない。

だからこそ、未来を設計する作業や工程には、大きな意義があると思う。

 

そんなことを考えながら、休日の渋谷を歩く。

真新しい建物を撮りながら、僕はその奥に、少しだけ未来が見えた気がした。