JR品川駅に設置されたストリートピアノが早くも撤去されたそうだ。
元々が期間限定だったようなので、そこまでニュースになることでもないんだけど、これが田舎の地方都市だと全く別の光景になるから面白い。
例えば、NHKのドキュメント番組でも取り上げられた、宮崎市にあるストリートピアノもそう。
(こちらは2013年から今日に至るまで「平和的に」存続している。)
人口密度というか、単純に人の多さが招く不幸というのは確実に存在する。
もちろん、都会の良さはそれ以上にたくさんあるんだけども。
よく都会の人は冷たい、という表現が使われる。
少し前に、某アイドルが飲酒ひき逃げ事故を起こしたドラレコ映像も記憶に新しい。
車と接触して転倒した人に、誰も近寄ろうとしない映像にはとても驚かされた。
これについては「傍観者効果」の影響もあるだろう。
読んで字の如く、目の前の事件に対して、自分以外の人が大勢いるために「自ら率先して行動しない現象」を指している。
映画やドラマでもよく見かけるが、要するに集団心理の1つだ。
そういえば僕も、ついこの間、怖い思いをしたことがあった。
高速バスに乗っていたら、途中で運転手が居眠り運転のような状態になり、車輛が蛇行寸前になりかけたのだ。
この時、座席はほぼ満席。
眠っている人も多かったけど、何人かは気付いて少し車内がザワついていた。
このとき、バスは90km~100kmぐらいの速度だっただろうか。
しかし、誰も運転手に声をかけることはなかった。
僕はというと、1番後ろの座席に座っていたこともあり、これ以上運転が酷くなったら誰かが声をかけるだろうと、完全に「人任せ」にしていた。
まさにこれ、傍観者効果を身をもって体験した出来事である。
結局、バスは何とかインターチェンジを降りることが出来て、僕もこうして五体満足に日記を書いているわけだが、今後は意識して前の座席に座ろうと思う。
そうすれば声もかけやすいし、いざとなればハンドルも握ることが出来る。
傍観者に徹して危険回避をしているつもりが、自分もトラブルに巻き込まれる可能性は無きにしも非ず。
今回のように、たった一声で全員の安全が担保されるなら、常に当事者意識を持つべき、と改めて思ったところだ。
(いやでも、本当に怖かったなあ。。。)
さて、今回の写真は東京・新宿の思い出横丁にて撮った1枚を選んでみた。
週末に限らず、こちらも酔客が多いゾーンでも有名だ。
店を覗くと、店主は常に忙しく動いて、お客さんはゆっくりとこの空間を味わっていた。
傍観者効果の話じゃないけど、その対比が面白くて、思わずシャッターを押した次第。
夜の撮影は好きだ。
喧噪も、静寂も、全てが絵になるような、不思議な魔力がある。