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SYNCHRO

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SYNCHRO

 

 

「スイス・アーミー・マン」をご存知だろうか。

ダニエル・ラドクリフが死体役を演じたことでも話題になった映画だ。

 

この作品、基本的に主人公とラドクリフの2人しか出てこない。

両者は生者と死者という対立軸でありながら、やがては現実とシンクロしていくっていうのを、アーティスティックに見せていく。

 

コメディみたいな演出もあるけど、寓話のようで、僕は嫌いじゃない。

元々、演者の少ない密室劇は大好きなジャンルだし。

 

ということで、本日はシンクロ、つまり同調性や共時性についての私見。

 

写真を趣味にしていると、他者と同じ被写体、同じ構図というものに頻繁に出会う。

風景写真派なら尚更で、特に人気の撮影スポットであれば、テーマは自然と被る。

 

ただ、そこにシンクロニシティは存在しない。

同じ景色を、同じようなカメラを使って、シャッターチャンスにヨーイドンで撮っているというだけ。

 

でも今回の写真のように、こちらがファインダーを覗いた時、偶然に相手もこちらをファインダーで覗いていたっていう体験は、果たして僕の心に強く残る。

 

この写真の彼女が誰かなんて知らない。

でも、彼女のカメラの中には、確かにカメラを構えた僕がいるはず。

 

写真の本当の面白さって、もしかするとその辺にあるのかもしれない。

偶然の産物でありながらも、何か必然性を感じてしまうものが、単純なスナップ写真とは一線を画すんだろう。

 

日常に潜む、共時性。

それを見つけるために、カメラは常に持ち歩きたい。

そう思った。