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【Indie Rock】ハードコアからシューゲイザーへ転進したHundredthの4thアルバム「Rare」は会心の一撃的作品!

Rare

Hundredth「Rare」★★★★★

例えば、好きなバンドが音楽性を変えた時、賛否両論は不可避でしょう。

それがロックやハードコア界隈なら尚更、ファンの衝撃も大きいものがあります。

こちらでも数か月前に、Valleyheartの記事で触れましたが、Facto To Faceがメロコアからエモへ転向したことは、1つの象徴的な「事件」でもありました。

(未見の方は、以下の記事をご覧ください。)

さて、今宵紹介するHundredth(ハンドレッドス)も最近になって音楽性が転換した好例です。

2008年にサウスカロライナ州で結成されたバンドですが、当初はメロコアやハードコアなサウンドを標榜していました。

地元での人気もあり、2015年の時点でもかなり叙情派なハードコアしてました。

当時のMVをご覧ください。

ところが、2017年に発表した4thアルバム「Rare」で一気に変わります。

何と、シューゲイザー成分をふんだんに散りばめたインディーロックへの転進。

シューゲイザーなんて今更、、、という印象があることも事実です。

実際のところ、カルチャー的にはカッティングエッジとは真逆の志向ですから。

けだし、これが以前より数段良くなっているのです。

何がって、楽曲の質、そしてバンドのアンサンブルですね。

ぜひ、この辺はMVにてご確認ください。

ご存知の通り、シューゲイザーの音楽性は内向的で耽美的な世界観を柱とします。

それに対して、Hundredthは持ち前のハードコア成分をシューゲイザーというフィルターで濾過したことが勝因に挙げられると思います。

一見すると相対する要素なのですが、これが見事なケミストリーを生んでおりまして、シューゲイザー特有のリバーブを多用したサウンドプロダクションも全く違和感がありません。

このMVで良い印象を持った方は、アルバムの方もチェックして頂ければと思います。

(余談ですが、その昔にパワーポップというジャンルを好きだった人にもお勧めです。)

Rare

Rare

 

さて、2019年の今、彼らの音楽性はまだこの延長線上にあります。

先頃発表されたEP「Iridescent」では、”シューゲイザー・リバーブ”を控えめにして、随分とThe 1975を起因とする新世代インディーロックに近い音楽性となりました。

果たしてこれは、ごく自然な現象であると僕は考えます。

それはつまり、ハードコアとして名を馳せた時代があったからこそのカウンターが、バンド内部で起こっているということです。

喩えるなら「静と動」の関係は「哀と怒」であります。

Hundredthの場合、元々が叙情的な世界観を兼ね備えていましたから、この揺り返しとも言える現象は全くおかしなことではないのです。

恐らく、近いうちに発表されるであろう、彼らの新譜でそのことが明らかになるでしょう。

僕も全裸待機するぐらい、次のアルバムには期待しています。

興味のある方は、今のうちにチェックしておいてくださいね。